勝手にシェア畑!・・・小玉スイカ2
シェア畑を始めて2年目です。
最近の妻つぶの座右の銘は、”若い芽を摘め”だ。
これは人間の事ではなくて、野菜の事だ。
葉物野菜や、実物でもキュウリやオクラなんか成長の早いやつは、早めに摘み取って食べてしまった方が大きくなりすぎるより全然美味しい、ということだ。週末にしか行けない私たちにとっては、収穫のタイミングは早めが良い。
そしてその原則は、今まさに小玉スイカに適用されようとしていた。
W:もういいんじゃない?とても大きくなっているよ?
H:んーどうかな、まだ実が青いような気がするけど・・・
W:早め早めがいいんだよ、来週来た時熟れすぎてたらどうするの?
H:じゃ、野菜作りブックを見てみるよ。
と、スマフォで確認すると・・・実の付け根のつるが枯れていたら、収穫の合図、とある。
どれどれ・・・・・
W・H:枯れてるねっ!ww
ということで、いそいそとネットをほどき、スイカを2つ収穫。
その重みに満足感を覚え、手に乗せたりしていると・・・・。
「あれっ、あれっ!何やってるの!!」
と、さっきまで他区画の指導をしていたスタッフさん最長老の方が、大きな声をあげて近寄ってくる。
この方は農業にホント詳しくて、いつも頼りに何でも聞いている方だ。
何って、スイカを収穫したんですよ~、とのんびり返したわけではない。
普段長老はこんな大きな声をあげたりしないのだ。明らかに状況は私たちが何かをやらかした感じだ。
曰く、この畑で最初に実がついたスイカの収穫がまだなのに、私たちのが収穫出来るわけがない、という。
しどろもどろに、一応実の根元のつるは見て枯れていたので・・・・。
「どれよ、どれどれ?・・・・これはつるじゃないよ~!脇芽だよ~。」
はっ??? 脇芽っ??
よくよく見れば、さっき切り落とした実の脇には青々としたかなり太いつるがぐるぐる元気に巻き付いており・・・。
はー、私たちは何度もこんなことをしてきているじゃないか!
願望が脳みその判断を曲げてしまうのだ。
あまりに青々としたつるは収穫したいという願望によって、存在しなかったことにされたようだ。
あぁ、せっかく育った小玉スイカが・・・・
ここまで状況を把握してくれているスタッフさんがいたのに・・・・
もう、苦笑いをこらえるしかないのでした。
長老は去り際に、お飾りにはちょうどいいね、と言って去っていった。
私たちは心の中で、お仏壇はうちにはないんですけどね、と応えた。
明らかに小さい方は畑の肥料ボックスに、一縷の望みを込めて大きい方を持って帰って割ってみると・・・・。
白い実は瑞々しく、うっすらと赤みをたたえていたのでありました。
薄いピンクの部分をそぐようにして口にしてみると、さぞ熟れたら甘くなったよな~という香りが漂っておりましたとさ。
ショックが大きくて写真は撮っておりませんっ!!
しかしまだ、あと一つ小玉スイカは残っている!
確かに、この時点では・・・。